業務災害 死亡
【業務災害・死亡事故】現場に向かう途中に死亡事故に遭ったケースで、実年収以上の逸失利益を認めさせた事例
Dさん 30代・男性・現場作業員(大分県)
作業現場に向かう途中で事故に巻き込まれ、死亡してしまったという業務災害事故に関する解決事例です。
加害者の側が捜査段階中において虚偽の供述をしていたこともあって、ご遺族の怒りは相当なものでした。
ご家族が死亡させられて、なおかつ、嘘の供述をして自身の責任を免れようとする態度を加害者がとっているとすれ、その怒りは当然のものといえます。
Dさんの件では、労災補償や損害賠償金額云々の前に、まず加害者に適切な刑罰を科さなければならないという視点で動きました。
具体的には、捜査担当の警察官や検察官と密に連絡を取り、起訴処分としてもらうことです。
そして、起訴された後は、刑事裁判に被害者参加をして、加害者の著しく不誠実な態度や、遺族の怒り悲しみを裁判所に伝えるということを第一目標としました。
捜査担当の警察官・検察官は、遺族サイドに対してとても協力的で、懸命に捜査をしてくれました。
カメラ映像から、加害者供述の嘘が暴かれ、起訴処分に至ることができました。
刑事裁判では、Dさんのご遺族は法廷に立って話すことができる精神状態ではなかったため、一緒に心情意見陳述の原稿を作らせてもらったうえで、弁護士小杉が遺族の意見書を代読いたしました。
傍聴席からもすすり泣く声が聞こえ、裁判官も意見陳述を聞き入ってくれていました。
遺族の声が届いたこともあり、被告人には検察官の求刑どおりの判決が下されました。
その後、民事裁判へと移行し、労災事故前の年収よりも高い基礎収入額の認定を受け、7400万円での和解解決となりました(大分地方裁判所)。
死亡事故は、専門弁護士による刑事・民事の介入で、結果が大きく変わります。
ご家族が、仕事中や通勤中に死亡事故に遭われてしまったという方は、無料相談を実施しておりますので、ご相談ください。